【出演者紹介】
友惠しづね ともえしづね (作曲)
舞踏家。振付家。演出家。ギタリスト。作曲家。舞踏カンパニー「友惠しづねと白桃房」主宰。音楽家としての活動は1972年より開始され、作曲家として数々の秀作を残す。故吉沢元治(日本の即興音楽界の草分け的存在、コントラバス奏者、1998年没、享年67歳)とデュオグループを結成、国内外の多くの音楽家、パフォーマーと共演する。1984年土方巽に師事。創始者土方巽の舞踏を正統に継承しつつも、これを多彩なそして膨大な公演活動のなかでの緻密で飽くなき検証作業により、根本から創造し直し発展させ続けることで舞踏技能唯一の集大成「友惠舞踏メソッド」を確立する。利賀フェスティバル('88、'89)、アデレード・フェスティバル('94)、エジンバラ国際フェスティバル('96)、ビエンナーレ・ミュージック・エン・シーン('02)、リヨン在住のジャズ・グループ「想像的民族音楽探求協会/ARFI」とのリヨン−東京を結んだ遠隔地2会場によるマルチメディア公演)など国内外の数多くのフェスティバルに招聘参加。1989年舞踏と音楽家とのコラボ・シリーズ公演「風に寄りそう女」が第一回池袋演劇祭グランプリ受賞。1990年〜1995年フランス国立オペラ・ド・リヨン「マダム・バタフライ」振付。1991年NHKオペラ「魔笛」舞踏振付。2007年友惠しづね演出による台湾伝統劇団「江之翠劇場」の作品「朱文走鬼」は台新芸術賞パフォーミングアーツ部門大賞受賞。2010年同作品はFESTIVAL DE L'IMAGINAIRE(フランス国立パリ・オペラ・バスティーユ)に招聘され絶賛を博す。2012年韓国の美術家ユック・クンビュンとのコラボによりアート・ミュージックDVD「眠りへの風景」を発表。ボランティア活動として国内外の老人福祉施設、聾学校、福祉作業所、小学校での公演や講習会も行い続けている。
雅楽トリオ「千歳(ちとせ)」
2016年の欧州公演のために結成された、中村仁美、石川高、角田眞美の3名による雅楽演奏グループ。グループ名「千歳」は神楽歌の中の1曲である「千歳」からとったもので、悠久の年月を経て伝えられてきた雅楽を象徴するとともに、良き年月がいつまでも続くようにという願いの表れでもある。
中村仁美 なかむらひとみ (篳篥、箏)
東京芸術大学修了。篳篥・楽箏・左舞などを、芝祐靖、大窪永夫、上明彦他に学ぶ。雅楽古典の他、現代作品や即興演奏にも積極的に取り組む。リサイタル「葦の声」(1992〜)「葦の風」(2003〜)では、それまでほとんどなかった篳篥のソロ曲やアンサンブル曲を多数委嘱初演。CD「ひちりき萬華鏡」(2006)、「胡笳の声」(2013)は篳篥の多様性を実感させる作品として好評を博す。ミュージック・フロム・ジャパン音楽祭、ウルティマ現代音楽祭、MITO音楽祭など海外での音楽祭にも多数参加し、コロンビア大学(米)では2006年より毎年演奏会と指導を行う。2010年松尾芸能賞新人賞受賞。雅楽団体「伶楽舎」メンバー。国立音楽大学、沖縄県立芸術大学非常勤講師。
http://www.gagaku.jp/hitomi-hichiriki/
石川高 いしかわこう (笙)
1990年より笙の演奏活動を始め、国内、世界中の音楽祭に出演してきた。雅楽団体「伶楽舎」に所属し、雅楽古典曲のみならず、現代作品や自主作品の演奏、即興も行っている。宮田まゆみ、豊英秋、芝祐靖各氏に師事。和光大学、学習院大学、沖縄県立芸術大学、九州大学非常勤講師、朝日カルチャーセンター「古代歌謡」講師。
角田眞美 つのだまみ (龍笛)
熊本県生まれ。東京音楽大学フルート専攻卒業。フルートを齊藤賀雄氏に師事する。音大在学中に芝祐靖氏の龍笛演奏に感銘を受け、卒業後に教えを仰ぐ。1990年より国立劇場等における雅楽公演に出演。雅楽による現代作品の初演に携わる。1994年より「伶楽舎」のメンバーとして国内外での演奏活動を行う。これまでに、ドナウエッシンゲン音楽祭、ウィーンモデルン音楽祭、オスロ現代音楽祭、ミュージック・フロム・ジャパン音楽祭、MITO現代音楽祭、パリオペラ座バレエ団公演伴奏、等出演。また、文化庁「時代を担う子どものための文化芸術体験事業」他、小中高校生を対象としたワークショップ、レクチャーコンサートに毎年参加している。 |