舞踏・BUTOHの創始者土方巽を唯一継承、舞踏芸術の発展をめざし、実践する舞踏カンパニー「友恵しづねと白桃房」のウェブサイトです。




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2017年12月29日
OFFICE TOMOE

2017年 キプロスで舞踏ワークショップと公演開催
ルーフトップシアターグループ - 友惠しづねと白桃房 共催


協力:
EUジャパンフェスト日本委員会
Home for Cooperation
EKATE (ワークショップ会場)
Point Centre for Contemporary Art(公演会場)
SYNERGIAMEDIA(照明提供)
Pandelis Kotsireas(音響・照明テクニカル)
小板橋香代(コミュニケーション)
角田美和(現地通訳)

プロジェクトコーディネーター(ルーフトップシアターグループ):
Polly Flourentzou、Katherine Kotsireas、Leda Koumides
Ellada Evangelou、Marilena Kyriacou

講師(友惠しづねと白桃房):加賀谷早苗

 

2017年の欧州文化首都パフォス(キプロス)開催期間中の11月27日(月)〜12月4日(月)の間、キプロスのニコシアにて、この度はRooftop Theatre GroupとTOMOE SHIZUNE & HAKUTOBOの共催により日本発の現代舞台アート・舞踏の総合的な創作メソッド「友惠舞踏メソッド」の一端を、キプロスの講習生の方々に体験して頂きました。
Rooftop Theatre Groupは、2003年にキプロスで形成されたグループで、対話や、演劇、パフォーマンスなど、アート活動を通じて、地域社会の歴史的な争いを癒すことを目指して活動されています。
「友惠舞踏メソッド」は、友惠しづねが舞踏の創始者・土方巽の技術を唯一継承しながらも、国内外のフェスティバルや他ジャンルとのコラボレーションなど幅広い活動のなかで検証、発展させ確立させたものです。舞踏の技術を基により普遍的なからだの表現技能を追求しています。そして、からだの表現の可能性を「からだの意識」、「(舞台)環境」との関連から捉え直し、出演者の個性を存分に謳歌させる方法として開発されています。キプロスにおいて、この創造的な身体表現技術の開発・体験を通して、ささやかでも平和構築に貢献したいとの願いからプロジェクトが立ち上がりました。
今回はワークショップを経て、ニコシアの現代アートギャラリー“POINT CENTER” にて公演を行い満場のお客様と豊かなひとときを分かち合いました。

この度のプロジェクトにご協力下さいましたEUジャパンフェスト日本委員会、Home for Cooperation、EKATE (ワークショップ会場)、Point Centre for Contemporary Art(公演会場)、SYNERGIAMEDIA(照明提供)、Pandelis Kotsireas(音響・照明テクニカル)、そして、プロジェクトの進行を助けてくださった小板橋香代さん、通訳ボランティアとして駆けつけて下さいました角田美和さん、ご協力くださった皆様に心より感謝申し上げます。

このキプロスでのプロジェクトは始まったばかりであり、今回はとても短い期間でしたが、キプロスの皆さんとこのプロジェクトをこれからも育んでいけますことを願っております。

◎ Rooftop Theatre Group - TOMOE SHIZUNE & HAKUTOBO Presents
舞踏ワークショップ開催告知
http://www.rooftoptheatregroup.com/index.php/menu-workshops/item/137-japanese-butoh-workshop

◎ 記録
ワークショップと公演の記録が当プロジェクトのブログで紹介されています。
https://butohworkshopcy.wordpress.com/

 
キプロスで舞踏ワークショップと公演開催
ワークショップ: 2017年11月27日(月)〜12月4日(月)
EKATE(ニコシア/キプロス)にて
公演: 2017年12月4日(月) 20時 開演
Point Centre for Contemporary Art(ニコシア/キプロス)にて

演目:
あしひきの山田の田居に鳴く鴨の

作曲: 友惠しづね 演奏:中村仁美(箏)、石川高(笙)、角田眞美(龍笛)
舞踏: 加賀谷早苗(友惠しづねと白桃房)

 

江戸時代の曹洞宗の仏教者にして歌人、書家として名高い良寛(1758?1831)の短歌「あしひきの 山田の田居に鳴く鴨の 声聞くときぞ 冬は来にけり」をテーマに作曲されました。村の子供たちと遊びに興じる好々爺。生涯、清貧を貫く托鉢僧・良寛の素朴な優しさ吟じます。作曲は友惠しづね、演奏は雅楽トリオ「千歳」の3人の演奏家による今夏発表された新作の雅楽曲です。

水の変態
作曲・演奏: 友惠しづね(ギター)
舞踏: 加賀谷早苗(友惠しづねと白桃房)

 

日本の箏奏者・宮城道雄(1894-1956)が14歳の時に作曲した「水の変態」(水が、霧・霰・雲・露・雨・霜・雪と様々な姿に変幻していく様子が詠みこまれた短歌に着想を得た作品)へのオマージュとして友惠しづねが作曲・演奏した作品。

糸宇夢 SHUMU
作・音楽: 友惠しづね
出演: キプロスメンバー/加賀谷早苗

 

臨終間際の老婆・フサの夢から紡がれる作品。本編から抜粋した短編をキプロスのメンバーでお届けします。火事場の妖怪や仏、生まれたばかりの子どもの姿などが現れます。

蓮遙 RENYO -Lotus in the Distance
作・音楽: 友惠しづね
出演: キプロスメンバー/加賀谷早苗

 

天から地上に落ちてきた鬼の子どもと地蔵の物語。こちらも本編から抜粋した短編をキプロスのメンバーでお届けします。流れ落ちてくる滝に必死に登ろうとする鬼の子どもと試練を与えながらも見守る自然・守護神、地蔵が現れます。石でできた日本のお地蔵さんは、田んぼや山のなか、街の道端にひっそりと佇み、自然の雨風にさらされながらも人々の生活をやさしく見守っています。お地蔵さんは親和するコミュニケーションのひとつの在り方を表象しています。そんなお地蔵さんが人里離れた山のなかで、人の見ていないところではひょっとしたら散歩したり、楽しく遊んでいるのかもしれないという想像を掻き立てる「地蔵の行列」の踊りにも挑戦しています。

舞姫 MAIHIME
作曲・演奏: 友惠しづね(ギター)
舞踏: 加賀谷早苗(友惠しづねと白桃房)


Cypriot Performers

 

Maria Varnakidou
Christiana Mouzoura
Leda Koumides
Kathrine Kotsireas
Lenia Georgiou
Themida Nickolaou
Polly Flourentzou

 
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2022/7/10 UPDATE 読みもの・映像・音声
アーティスト・ユック・クンビュン 自然の調べ、その優しくも強靭なる願い 執筆:友惠しづね
2020「江之翠劇団」公演『朱文走鬼』に寄せて 執筆:友惠しづね
石婉舜氏(台湾国立清華大學文學 准教授)からのインタビュー
舞踏の表現構造 執筆:友惠しづね
終わりなき舞踏メソッド創造への旅 執筆:芦川羊子
一本の木の物語 執筆:天乃宇受美
友惠舞踏メソッドによる 「ポスト・フリー・コラボ」 執筆:友惠しづね
歩行テキスト批評 執筆:友惠しづね
からだ表現と即興 執筆:友惠しづね
詩の朗読と舞踏のコラボ 執筆:友惠しづね
「友惠舞踏メソッド」、その演出法 執筆:友惠しづね
即興音楽と舞踏 友惠コラボメソッド3 執筆:友惠しづね
みんなで楽しめるコラボ・システム 執筆:友惠しづね
即興音楽と舞踏 友惠コラボメソッド 執筆:友惠しづね
即興音楽と舞踏 友惠コラボメソッド 2 執筆:友惠しづね
風のまなざし 詩:友惠しづね
友惠しづねと白桃房 活動レポート
大船渡市・陸前高田市 災害支援ボランティア (入澤サタ緋呼)
ブルース・ハープ 執筆:加賀谷さなえ
大野一雄氏100歳をお祝いして 大野慶人氏インタビュー
 
聞き手:土方巽舞踏鑑 代表 カガヤサナエ
「南管オペラ」のアーティスト達 文:友惠しづね
台湾での舞踏講習会 -「江之翠劇場」の皆さんと- 文:友惠しづね
南管オペラ 文:友惠しづね

X JAPAN hide(2005年9月25日hide MUSEUM閉館に寄せて)  文:友惠しづね

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