舞踏・BUTOHの創始者土方巽を唯一継承、舞踏芸術の発展をめざし、実践する舞踏カンパニー「友恵しづねと白桃房」のウェブサイトです。




HOMENEWS TOP

友恵しづねと白桃房
プロフィール
公演履歴
公演評
テレプレゼンス公演
共演アーティスト
ゲスト講師

WORKSHOP
ワークショップ(舞踏講習会)

SPECIAL CONTENTS
舞踏の読み物
 インタビュー、舞踏演出 etc..
舞踏の動画集
舞踏の顔表現
友恵の演出スナップ
日韓コラボレーション
華道と舞踏コラボレーション
作品「蓮遥」詩と写真

リンク集

ONLINE SHOP
DVD・CD販売

新着情報





CONTACT US
お問い合わせ




KOREAN→|profilelive

10年の節目を越え、第11回金大煥メモリアルデー開催
Beyond 10 year, the 11th Kim Dae Hwan Memorial Day

文:加賀谷早苗

 2015年3月1日、韓国ソウルのBuckchon Changwoo劇場にて『第11回金大煥メモリアルデー』が、昨年10回の節目を越え、今年も金大煥(キム・デファン)氏の命日にちなみ開催された。韓国の国民的歌手・張思翼(チャン・サイク)氏を中心に、金大煥氏を慕う韓国と日本のアーティストが集う。金大煥氏は韓国を代表するパーカッション奏者(2004年逝去)。私どもは、1994年大阪キリンプラザでの「『眠りへの風景』友惠しづねと白桃房with陸根丙(ユック・クンビョン)」公演にお招きし、共演した。その時の音源によるアート・ミュージックDVD「眠りへの風景」が2012年にリリースされている。
 このメモリアルで、友惠しづねと白桃房の加賀谷早苗が、「水の変態」を舞踏上演。本作は、箏曲家・宮城道雄氏(1894年-1956年)が1908年に韓国で作曲した「水の変態」を、友惠しづねがアコースティックギターで編曲したトラディショナルな作品。また、日本から訪韓した横澤和也氏(石笛・竹笛)、中野智香子氏(ハープ)の奏でる清らかな音と共に音楽と舞踏の即興を行った。

加賀谷早苗 舞踏上演「水の変態」
(舞踏上演「水の変態」/音楽:友惠しづね 舞踏:加賀谷早苗)

加賀谷早苗 即興上演
(即興上演/笛:横澤和也氏、ハープ:中野智香子氏、舞踏:加賀谷早苗)

 韓国の音楽家は、チャン・サイク氏はじめ、イ・グァンス氏(サムノリ)、フリーミュージックのチェ・ソンベ氏(トランペット)、キム・グァンソク氏(ギター)、ガン・ウンイル氏(ヘグム)、ホ・ユンジョン氏(コムンゴ)などが熱演を繰り広げ、ジン・オクソプ氏の司会が場を和ませる。最後にチャン・サイク氏の謡うアリランでは皆集い、感動に包まれた。

 出演者、観客ともに集う公演後の宴では、「やさしい地蔵」(作詞・作曲:友惠しづね)の歌を韓国語で披露させて頂いた。一緒に楽しんで頂き、感謝の思いで一杯だ。

「やさしい地蔵」の歌を韓国語で披露
(「やさしい地蔵」を韓国語の歌と踊りで一緒に)
 当日の早朝には、金大煥氏のご自宅で祭祀を行われ、奥様の権明姫氏らが果物などをお供えした祭壇の前でお祈りを捧げた。
 張思翼氏のご自宅ではお茶のおもてなしにひと息つく。「金大煥先生は韓国と日本の架け橋です」と語る張思翼氏。3月1日は韓国では独立万歳運動(1919年)が起った記念日として祝日(三・一節)になっている。まさに、その3月1日に韓国と日本の方々が集い、音楽と踊りを通じて交流を温め続けていることは感慨深い。年を重ねるごとに親交が深まっていることを感じている。

張思翼氏宅の庭でみなさんと
(メモリアル公演に向けて、張思翼氏宅の庭で)

張思翼氏と加賀谷早苗
(張思翼氏の書。「空が私、私が空」)
金大煥(KIM DAE HWAN)プロフィール
パーカッション奏者。両手にそれぞれ三種類のスティックを構えるトリプル・スティック奏法は金大煥のオリジナル。演奏は非常な厳しさとストイックな激しさを合わせ持つもの。本人からのプロフィールは「黒雨・金大煥のみ」と言い切る。
1960年代に韓国初のグループ・サウンズ「アド・フォー」に参加。その後、日本でも「釜山港へ帰れ」で知られるチョー・ヨンピルも在籍した「キム・トリオ」を結成。70年代には大韓民国グループサウンズ協会の初代会長になる。韓国のミュージックシーンをリードしてきた。また、米粒ひとつぶの表面に般若心経283文字を刻む微細彫刻家としてギネスブックにも名を記す。韓国ではソウルに彼の書道作品を展示する美術館がある。2004年逝去。
■関連サイト
アート・ミュージックDVD「眠りへの風景」スペシャルサイト

■関連記事
第10回金大煥メモリアルデー
第9回金大煥メモリアルデー韓国で友惠しづねと白桃房の音楽・舞踏上演
第9回金大煥メモリアルデー3月1日に韓国と日本のアーティストが文化交流深める
第8回メモリアルデー韓国で友惠しづねと白桃房の舞踏上演
 
本サイトの文、画像、映像等の全てのコンテンツの無断転載及び無断使用を禁じます。
2022/7/10 UPDATE 読みもの・映像・音声
アーティスト・ユック・クンビュン 自然の調べ、その優しくも強靭なる願い 執筆:友惠しづね
2020「江之翠劇団」公演『朱文走鬼』に寄せて 執筆:友惠しづね
石婉舜氏(台湾国立清華大學文學 准教授)からのインタビュー
舞踏の表現構造 執筆:友惠しづね
終わりなき舞踏メソッド創造への旅 執筆:芦川羊子
一本の木の物語 執筆:天乃宇受美
友惠舞踏メソッドによる 「ポスト・フリー・コラボ」 執筆:友惠しづね
歩行テキスト批評 執筆:友惠しづね
からだ表現と即興 執筆:友惠しづね
詩の朗読と舞踏のコラボ 執筆:友惠しづね
「友惠舞踏メソッド」、その演出法 執筆:友惠しづね
即興音楽と舞踏 友惠コラボメソッド3 執筆:友惠しづね
みんなで楽しめるコラボ・システム 執筆:友惠しづね
即興音楽と舞踏 友惠コラボメソッド 執筆:友惠しづね
即興音楽と舞踏 友惠コラボメソッド 2 執筆:友惠しづね
風のまなざし 詩:友惠しづね
友惠しづねと白桃房 活動レポート
大船渡市・陸前高田市 災害支援ボランティア (入澤サタ緋呼)
ブルース・ハープ 執筆:加賀谷さなえ
大野一雄氏100歳をお祝いして 大野慶人氏インタビュー
 
聞き手:土方巽舞踏鑑 代表 カガヤサナエ
「南管オペラ」のアーティスト達 文:友惠しづね
台湾での舞踏講習会 -「江之翠劇場」の皆さんと- 文:友惠しづね
南管オペラ 文:友惠しづね

X JAPAN hide(2005年9月25日hide MUSEUM閉館に寄せて)  文:友惠しづね

TOMOE SHIZUNE & HAKUTOBOhttps://www.tomoe.com Copyright (c) OFFICE TOMOE Co., LTD. All Rights Reserved.