ドイツのピアノ、オルガン奏者であり作曲家のエバ・マリア・ホーベンによるカガヤサナエ(友惠しづねと白桃房)に捧げられたピアノ作曲作品 “kare-san-sui”(枯山水)のCDがリリースされました。
本作は、2019年夏にドイツのデュッセルドルフで開催された現代音楽のヴァンデルヴァイザー楽派主催によるプログラム“KLANGRAUM”に参加したエバ・マリア・ホーベンとカガヤサナエの出会いに端を発しています。5日間のプログラムでエバ・マリア・ホーベンは、日々、彼女の作曲作品である“Meditations sur le piano” シリーズのピアノ演奏を、カガヤサナエは俳優ヨエップ・ドーレンの企画作品 “kitan” (季譚)に舞踏で参加、ヴァンデルヴァイザー楽派の芸術監督であるアントワン・ボイガーはじめ参加アーティストと共演しました。私たちは互いのピアノ演奏と舞踏に深い親密感を覚え、感動を分かち合いました。
このことが契機となり、2019年エバ・マリア・ホーベンは、カガヤサナエのための作曲作品を創作し始め、この度のリリースに至ります。
互いの友情により芽生えた作品をお届けいたします。
本作のスコアはヴァンデルヴァイザー楽派より出版され、CDはエバ・マリア・ホーベンの音楽レーベル “diafani” よりリリースされます。 |
Outline of the Work |
kare-san-sui
piano
eva-maria houben
2019
for sanae kagaya.
© edition wandelweiser 2019
catalogue number ew16.327 |
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diafaniレーベル
http://www.diafani.de/
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●kare-san-sui のCDページ
ご試聴とご購入は
こちらからして頂くことができます。
kare-san-sui. for Sanae Kagaya(CD)
Eva-Maria-Houben, piano |
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そして、このエバ・マリア・ホーベンから贈られた作品をお届けするにあたり、彼女に往信を通じてインタビューを行いました。本作への思いや彼女の作曲に関するエッセイをご紹介します。
- エバ・マリア・ホーベンへのインタビュー(インタビュアー:カガヤサナエ)
- エッセイ「静寂―消失―有形性」(執筆:エバ・マリア・ホーベン) |
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エバ・マリア・ホーベン(1955年生まれ)は、フォルクヴァング音楽大学で音楽教育、ギズベルト・シュナイダーにオルガンを学びました。試験を経て、彼女は中等学校でドイツ語と音楽教育の両方を教えました。彼女は音楽学の博士号と講義資格を取得し、ゲルハルト・メルカトル大学デュイスブルクとロベルト・シューマン大学デュッセルドルフで講義を求められました。1993年より、ドルトムント大学の「音楽・音楽学研究所」で彼女の焦点である音楽理論と現代音楽の両方の講義をしています。
2000年より、彼女の音楽はエディション・ヴァンデルヴァイザー(ハーン)から出版されています。幾つかのCDがEdition Wandelweiser Records、Another Timbre、Irritable Hedgehog、Makroからリリースされました。2012年に彼女は自身のレーベルdiafani(www.diafani.de)を設立しました。
彼女の出版物(音楽学)と現代音楽、伝統音楽に関するリストを下記URLでご覧頂けます。
www.evamariahouben.de
オルガンとピアノのソリストの活動と共に、デュオ、トリオ、アンサンブルのメンバーとして活動しています。
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なお、本作に関連するウェブページをご紹介します。 |
ヴァンデルヴァイザー楽派(楽譜の出版元)
エバ・マリア・ホーベン(in ヴァンデルヴァイザー楽派)
エバ・マリア・ホーベンのウェブサイト
KLANGRAUM 2019 (on https://www.wandelweiser.de/)
KLANGRAUMに関するレポート (執筆:カガヤサナエ)
カガヤサナエ(友惠しづねと白桃房) |
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2019年8月 KLANGRAUM(デュッセルドルフ、ドイツ)の会場にて
エバ・マリア・ホーベン(左)とカガヤサナエ
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