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2020年4月1日 |
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南管オペラ「朱文走鬼」再演
LIVEストリーミング配信のお知らせ |
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台湾の台湾戯曲センターにて上演が予定されておりました「朱文走鬼」公演は、LIVEストリーミングでの上演でお届けすることとなりました。
2006年台湾の台北国立実験劇場にて初演された台湾・中国・日本の共同作品「朱文走鬼」は第5回台新芸術賞パフォーミングアーツ部門大賞を受賞し、2010年にパリの “FESTIVAL DE L’IMAGINAIRE”に招聘され、国立オペラ・ド・バスチーユで上演されました。
台新芸術賞大賞の受賞理由では次のように述べられています。「『朱文走鬼』は、江之翠劇場と日本の友惠しづねと白桃房による共同作品。中国の古典と、日本の舞踏の美が融合し、とても純粋且つ成熟した芸術作品を生んだ。江之翠劇場の十幾年の努力が実った代表作品となる。実験的創作の貴重な結果を成すと同時に、江之翠劇場と友惠しづねと白桃房の合作により、文化の融合を見せてくれた。」
この度、10年の時を経て、幽霊と人間の時空を超えた恋愛物語「朱文走鬼」が再演されます。
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「南管オペラ」と「朱文走鬼」
(友惠しづね「南管オペラのアーティスト達」より)
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<南管オペラ>
「江之翠劇場」は「南管オペラ」という中国福建省に始まる伝統演劇を現代に継承する台湾の劇団である。京劇の200年に対し800年という長い歴史を持つこの演劇は戦後、台湾、中国それぞれの政治情勢により衰退しかけた時期もあった。
手足の繊細な仕草を駆使した踊り、唄、芝居、音楽を織り交ぜた総合的な舞台アートは優美な中にも土着的な力強さをも備えている。
<朱文走鬼>
「朱文走鬼」の脚本は1953年に泉州の田舎で活動する「南管オペラ」の女優により発見された。当初不完全であったこの脚本は1954年林任生氏により纏められ1955年に呉捷秋氏の演出で初演された。中国語で鬼とは幽霊のことをいう。
その昔、操を守るために娼館で虐待死された娼婦(一粒金)の幽霊と、今は寂れ果てた旅館になった娼館の一室に宿を取る、仕事を求めて旅する貧乏な書生(朱文)との恋愛ファンタジーである。
●第一部
深夜、朱文の泊まる部屋に、消えてしまった蝋燭の明かりを貸して欲しいとの口実で部屋に入り込む可愛いがちょっと強かな一粒金の幽霊。純朴でどこかトロイ男・朱文との間で、二人は永久の愛を誓う。黎明の別れ際、一粒金は愛の証として小金が入った刺繍入りの財布を朱文にプレゼントする。
●第二部
あくる日、旅館のごうつくばりの女主人とちょっと気のいいその亭主に、朱文が落としてしまった刺繍入りの財布を拾われる。「この財布は、昔殺してしまった一粒金の棺に入れたもの。あの書生は墓場荒らしに違いない。」怒った主人夫婦は朱文を追求する。朱文にしてみれば身に覚えのないこと。娘・一粒金との結婚を許さないための言い掛かりと思う。すったもんだの挙げ句、三人は一粒金の幽霊が現れたことを知る。怯え許しを請う主人夫婦。一目散で逃げるように宿を後にする朱文。その朱文を血相を変えて追いかける一粒金。
●第三部
黄昏の村外れ。「ここまで逃げて来れば、もう安心。」と、ほっと息を付く朱文の前に事も無げに現れたのは一粒金。「さー、どうしてくれよう。まさか、あなたは私との永久(とわ)の愛の約束を忘れようって訳ではないでしょうね。」もともと、どこかトロい男・朱文。大地に根差すような女性性を持つ女幽霊・一粒金に言いくるめられたのか、生死を超えてロマンスを求め続ける男の弱さを表象しているのか、二人は手を取り合って彼方へと誘われる。
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アートコンセプト
スクリプト
舞踏振付 |
友惠しづね |
演出 |
高俊耀 |
舞踏演出 |
加賀谷早苗 |
制作 |
紀慧玲 |
演出顧問 |
温明儀 |
執行製作 |
楊凱婷 |
出演 |
魏美慧、林雅嵐、陳玉惠、鄭尹真 |
舞踏出演 |
芦川羊子(友惠しづねと白桃房) |
樂師 |
陳佳雯、王瓊g、廖于濘、ョ虹綾、林世連、林瑋茜 |
舞台美術 |
黃怡儒 |
照明 |
王天宏 |
衣装 |
鄭惠中 |
音響 |
劉東信 |
舞台監督 |
汪淑儀 |
広報 |
劉宛頤 |
日本語訳 |
呂孟恂 |
グラフィックデザイン |
劉孟宗 |
プロモーション写真 |
陳藝堂 |
スチール写真 |
林育全 |
ビデオ録画 |
陳大大國際影業有限公司 |
主催 |
国立傳統藝術中心 |
出演 |
江之翠劇場 |
会場 |
臺灣戯曲中心 |
後援 |
文化部 |
賛助 |
台新銀行文化藝術基金会、財団法人建國工程文化藝術基金会、Asian Cultural Counsil Taipei、友惠しづねと白桃房 |
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