季刊ダンサート(No.20)掲載文
友惠しづねと白桃房公演「蓮遙抄」
「間―20年後の帰還」展にて
文:shoko
「間のわからない人のことを間抜けと言います」というのは土方巽から聞いた。
23年前のパリでもこんなジョークを生んでいたらしい「間−日本の時空間」展 が、2000年10月3日から11月26日、「間―20年後の帰還」として里帰りした。 「間―日本の時空間」は1978年パリで開催され、日本の前衛アーティストを紹介、この後各地のフェスティバルで日本特集が企画される嚆矢ともなった。特に舞踏では土方巽、芦川羊子が招かれたが、舞踏の海外デビューとなった公演である。今回の「間―20年後の帰還」展会場は前年に開館したばかりの東京藝術大学大学美術館。監修は国際的に活躍する建築家であり、同展の企画者でもあった磯崎新氏。「うつ」、「みたて」、「もどき」、「ま」という4室に構成され、その中の一室「もどき」で毎週末、様々なパフォーマンスが行われた。
photo:Tsukasa
Aoki, Butoh Satahiko Irisawa